参加者の中には、赤ちゃん、中学生、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お母さん、お父さん、おばあちゃん、、、幅広い年齢層の参加がありました。
そんな情景を見ていて、これが今失われている日本の姿なのかもしれないと感じました。
東ティモール、そしてこの映画の中には、そんな人と人が繋がる姿がある。
この柏原の小さな町屋に集まった人たちの顔は、みんな穏やかに笑っていた、難しい事じゃない、人と人が集まり家族になる、ただそれだけのこと。
そこにいるだけで優しい気持ちになれる奈津子さん、みんなを一つにしてくれた小向さん。 本当にありがとうございました。
最後に上映会にあたり御準備いただいた柏原、ここやの皆さんに、心より感謝しています。
すべての皆さん、本当にありがとうございました。
佐々木 麦
協同主催者である麦さんと出会った間#3「対談の間」
その対談のテーマは「変わらぬもの」でした。
興味ある場所へ国内外問わず出かけた移動の横軸。
書物や言葉で知の積層を潜ろうとした時流の縦軸。
それらの旅をしながら求めていたものは、
絶対的なものとしてあるのではなく、
普遍なるものとして、
場所を問わずいつの時代もあるのだろうと思うに至りました。
それも自分の足許に。
映画カンタ!ティモールで描かれているものは、
「変わらぬもの」ではないかと思うのです。
ルリックも、テベも、自然も、暮らしと密接している。
祈りは唄となり暮らしの中に息づいている。
自分が大切にしたいと思うものがそこにはありました。
「子供から学ぶ」
奈津子さんは子どもがもつ力を今こそ信じたいとおっしゃりました。
行く先を子供たちが知っている。
帰るべきところを知っている。
大人は子どもから教えてもらう。
行く先を子供たちが知っている。
帰るべきところを知っている。
大人は子どもから教えてもらう。
「東ティモールに入った頃は日本に絶望していた」
というようなことをおっしゃっていた奈津子さん。
出来上がった作品は日本各地で幾度となく自主上映され、講演の依頼も殺到しています。その現状から何を感じますか?と尋ねると、
「希望です。各地で同じように丁寧な上映会を開いてくださっていて、しかも拡大拡散といった量を求めるやり方ではなく足許なんです。」
そんなような言葉が返ってきました。
この希望は僕たちの希望とも重なります。
自身が社会を構成する一部であると自覚し動く。その点が、各地で起これば面となる。自ずと社会は豊かさを取り戻す。
変えるのではなく、変わる。
その出発点は自身の足許である日々の暮らしから。暮らす場所からだと思います。
その出発点は自身の足許である日々の暮らしから。暮らす場所からだと思います。
そして、それはすでに起こっているという現実。
規模で主張するデモやアピール活動とは違う、
規模で主張するデモやアピール活動とは違う、
本質である暮らしに直結した、自分が大切にしたい生き方への道程。
その土壌に根ざしたカンタ!ティモール上映会。
「間」で初めて出会う人が、実は友人と繋がっていた。距離の遠い近い関係なく。
そんなことは多々あります。
その度にメディアが流す大きな声よりも確かな現実を実感として感じることができ嬉しくなります。
上映後の奈津子さんのお話しは、場の空気をさらに豊かにしてくださり、東ティモールの風を肌で感じることができました。
小向さんの唄は、ティモールの人達の祈り、そこに宿る精神を体験させてくださりました。
作品を作ってくださった、奈津子さん、小向さん。
その場に居てくださった皆様。
豊かな時間をありがとうございました。
最後にもう一度、映画の主役であるアレックスからのメッセージを記します。
胸にとどめながら、自分が立っている場所を見失わないようにしたいです。
渡部建具店
秀夫
自分たちの仲間が10人にしか見えなくて
対するものが大きくて
巨大で
千人にも見えても
もしそれが本当に命に沿った仕事
命が喜ぶ仕事であれば
亡くなった人の魂がついていてくれる
それは千どころじゃない
絶対に大丈夫だから恐れないで続けて下さい
仕事の途中で命を落とすことがあるかもしれないけれど
それでも大丈夫だから恐れないで下さい
もしどうしても仲間が10人にしか見えなくなったら
ぼくたちのことを思い出して欲しい
ぼくたちは小さかった
あの巨大な軍を撤退させることが出来たら奇跡だと笑われた戦いでした
でも最後には軍は撤退しました
それは夢でも幻想でもなくて現実に起きたことです
見えない力も
ぼくたちを支えてくれました
どうか信じてください
対するものが大きくて
巨大で
千人にも見えても
もしそれが本当に命に沿った仕事
命が喜ぶ仕事であれば
亡くなった人の魂がついていてくれる
それは千どころじゃない
絶対に大丈夫だから恐れないで続けて下さい
仕事の途中で命を落とすことがあるかもしれないけれど
それでも大丈夫だから恐れないで下さい
もしどうしても仲間が10人にしか見えなくなったら
ぼくたちのことを思い出して欲しい
ぼくたちは小さかった
あの巨大な軍を撤退させることが出来たら奇跡だと笑われた戦いでした
でも最後には軍は撤退しました
それは夢でも幻想でもなくて現実に起きたことです
見えない力も
ぼくたちを支えてくれました
どうか信じてください
アンケート結果
映画の感想
・東ティモールのこと全然しらない私でした。日本がインドネシアをずっと支援していたことも‥自分のことしか関心がもてない社会で、いつのまにか加害者になり知らんぷりして暮らしてる‥。自然を敬うことでつながる、というメッセージは今の日本にむけたものと思う程。フクシマのことも東ティモールのことも自分のモンダイとして考え続けたいと思います。
・とても興味深い映画でした。東ティモールの戦争、独立について知識を深めることができました。
・40歳となる自分ですが、大事なことを知らないでいる事を痛感させられました。子供と妻にも是非見せたいです。
・東ティモールの事はほとんど知りませんでしたが、独立への経緯が良くわかりました。ティモールの子供たちの笑顔が印象的でした。「悲しみは消えないが、怒りはない」との静かな言葉が強く語りかけてきました。
・面白かったです!東ティモールの事をほとんど知らなかったので、日本が関わっているのも知りませんでした。自分の国が他国にどんな影響を与えているのかもっと調べたいと思いました。映画の中で悲惨な事実がたくさん語られていましたが、ただ「痛ましい」とかそういう重い気持ちにはならなかったです。それはなにか、語る人々の表情が悲しそうなのだけれど、自分を哀れんでいないとか、誰かに対する怒りに悲しみを変えていないとか、そういうことが伝わってくるからだと思います。
・映画をみるのは二回目なのですが、もう一度みたい!と思っていたので大変嬉しいです。「怒り」と「憎しみ」をなくすというのをお腹に落としこみたかったので。選挙結果等で気付けば笑顔を忘れてしまいます。
・正義って何だろうと深く考えさせられる映画でした。自分の息子を殺した相手を殺さずに道徳を説くっていうのは、すごく勇気のあることだと思いました。平和を作るには、死が代償なのは絶対で、そして憎んでいる相手を殺しちゃいけないっていうのは凄く難しいと思うし、それが出来た東ティモールの人達は本当にすごいと尊敬しました。
・東ティモールで行われてきたことが、知らなかったことに衝撃で人事とは思えない。日本人がしてきたことと変わらない。現在の東ティモールで歌と踊りの中で子ども、孫達へと語り継がれているところに共感しました。東ティモールに興味わきました。子供たちの笑顔が印象的。
上映会の感想
・「ソウルフラワーユニオン」が大好きというだけの縁でここに辿り着きました。古ゞ屋素敵なところですね。はじめはドキドキしましたが来て良かったです。
・普段の生活の中では出会えない価値観に直接触れられる機会を頂いた事に感謝します。
・古民家の中はとても気が休まり、心地良い場所でした。いろいろお気遣いありがとうございました。
・古民家の空間素敵でした。
・身近な古ゞ屋さんという古民家でステキな命を考えられるような映画を観る事ができてよかった。人から人に伝えられると良いです。
その他自由欄
・コーヒーがおいしかったです!奈津子さんのお話しもとても心にしみました。ありがとうございました。
・ありがたい話しを聞かせて頂きありがとうございました。ためになる映画を企画頂きありがとうございました。
・妻子に見せたいので是非またカンタ!ティモールお願いします。
・画像も音響もとても良かったです。監督さんのお話しも歌とギターもとても心に残りました。
・「ファルージャ」が観たいです。「スケッチ オブ シャーク」で久保田真琴さん呼んで下さい。笑 柏原でおもしろい活動をされていると前から気になっておりました。来れてうれしいです。